5年先の社会を発信するラボ
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未来でつながるヒトと企業

株式会社ベクトル総研/採用責任者編「実現したい未来でつながるヒトと企業」Vol.11 企業のトップが語る”ヒトと企業の未来”

株式会社ベクトル総研(以下、同社)は人の行動特性を科学的にとらえ、都市環境の保全や防災力の向上などを行ない、蓄積された高い分析ノウハウで多くの官民企業と共同開発も進めています。
同社の代表取締役社長 末松様に「実現したい未来」というトピックスにて“事業と組織、ヒト”についてお伺いし、現在に至るまで背景や組織の在り方、末松社長から見た5年後の企業と技術者までを語っていただきます。

■「ヒト」から動き出した未来

前職は大手建設会社に勤めていて、大きなプロジェクトを担当しながら建設業の仕事を行なっていました。30代半ばになった時、あるプロジェクトで「人の流動性」について研究開発する必要があり、その責任者を任されました。当時は一人で研究開発からPMまでも行ない、百貨店のお客様やテーマパークの駐車場の人や車の予測など、様々な状況におけるシミュレーションを行なっていました。特に、法律の変更によってショッピングモールや大型施設を建設する前には事前予測ミュレーションが必要となったため、予測することはもちろん、その予測は正確なのか、を評価する仕事も増えはじめました。
顧客からの需要も高まり数人で進めていたチームも人手が回らなくなり、アウトソースも視野に入れながらお客様の要望に応えていた際に「そこまでできるなら会社を設立してみないか」と社内トップから声を掛けていただいたのが会社設立の最初のきっかけです。
当時は定年まで勤めるつもりでしたので、まさか自分が…という想いはありましたが、周りの方々の協力や自分を信じてくれる人たちのお陰もあり、ベクトル総研の前身となる企業を設立し、行動特性のシミュレーションを軸とした事業に本格的に参入し始めました。

その後、2011年頃には世の中の防災への関心も高まったこともあり、災害や交通などのインフラに関するシミュレーションの依頼が多くありました。その中で今でもお付き合いのある大手鉄道会社との共同研究を行なうこととなり、事業も大きく加速しはじめました。

世の中の需要もありますが、人生の転機を与えてくれたのもヒト、そして会社を大きく成長させるきっかけを作ってくれたのもヒトでした。
どんなに事業が成功しても、ヒトの大切さを分かっているからこそ事業が成長して続くこともあると思っています。
そういった観点から事業を大きくするタイミングでアスタミューゼから優秀な人材を採用できたことは非常にプラスとなりましたね。

シミュレーションは将来を100%当てるものではなく、考えられるいくつかのケースを提示していろいろな試算の優劣をつけるものと語る

■技術者だからこそ不安になる「技術者の今」

技術者のレベルが年々高くなってきていることをとても嬉しく思いますし、羨ましくも思います。勉強できる環境が整い、時代とともにコンピューターも大きく進化しました。
さらに先人の知恵を持って学ぶことで、吸収できるスピードも段違いに早くなっています。

そのため、「技術」という点では圧倒的な能力を持つ方も多いし、自分よりも詳しい若い世代もたくさんいます。ただ一方で、明確な課題に対する解決案しか出すことができない方も増えてきていると私は感じることもあります。

当社に限らずお客様の課題を聞き出し考えて、最適な提案をすることはどのようなサービスにおいても必要になってきますが、何が問題なのかをよく検討しないまま仕事を進めることも見受けられます。
このような状況は大手にいた時も同じでしたが、大組織になればなるほど、右に倣う傾向も強いため、考えることよりも同じようにやれば解決できるからそれでいいと考えることを止めてしまう人もいました。
今の世代全てが当てはまる訳ではないですが、その傾向は昔に比べたら多いのかなと感じています。特に、大学でも教鞭を取っていますが、学生の子たちも周りに合わせ、それで良いと考えることを放棄してしまうことも少なくありません(その時はしっかりと指導しますが…)
社会人でも学生でも課題の難易度差はありますが、アプローチの仕方は変わらないと思っています。チエを振り絞ることが大切なのに、先人と同じ方法を提案し、解決してもお客様や自分にとってもプラスにはならないのと感じています。

そして若い世代から社会人までを見てきて感じることは、「素直な気持ち」を持っている方は考えることもしっかりできるということです。人や相手の気持ちを理解し、相手の意見を受け入れ、考え抜く姿勢は技術とは直接には関係無さそうですが、ヒトとして成長できるかどうかの素質としては必要な要素だと思っています。「技術とヒト」はどこまでも掛け算だと思いますので、技術が100点でも意識(考え方)が0点だと成長速度も遅くなりますし、周りも離れていってしまうと考えています。

現在の社員はその点をしっかり見て採用して、仕事を任せていますので、みんな責任感も強く、相手のことも考えられるメンバーに成長してくれているのは非常に嬉しいことですね。

オフィスでは様々なプロジェクトに対して最適な提案と解決方法を検討

■5年後の未来と社会とは…

これから先を考えた時に、ずっと第一線にいることはないので、今のメンバーを中心に周りを巻き込みながら事業を支える立場になっていると思います。
そのためには自発的に社会や事業の課題を解決したいという想いを持って仕事をして欲しいと思います。また、謙虚さと素直さを忘れずに周りからも信頼される技術者たちになってもらいたいと思います。

会社としてお客様の幸せを考えるという理念があるので、本当に価値あるサービスや製品を提供できているのかを全員が検討できる組織へと拡大していきたいですね。

社会と人材の未来について語る末松社長

また、5年後は今と大きく変わらないかもしれませんが、労働人口の減少により、利便性や生産性をさらに求める時代に突入すると思います
特に、社会の進歩はヒトと技術の進歩と同義だと思っていますので、ヒトに関わる社会課題を解決する技術や企業が増えてくると思います。

そこにはヒトのつながりや技術のつながりを大切して、社会全体が自発的に課題解決に取り組んでいる姿を期待しているので、自分もその一旦を担えるようにメンバーと共に成長していきたいと思います。

何度も同じ話になりますが、どこまでいってもヒトは切り離せないです、そのくらいヒトの力は凄いと思っています。

※ベクトル総研社における採用成功事例の記事はアスタミューゼの採用サービスや転職支援サービスのSCOPE活用事例を基に作成しております。

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https://career-scope.jp/user

ベクトル総研株式会社
人や車、情報の流れに関する独自のシミュレーション技術を適用する事業をはじめるため、2000年に設立。施設や設備の配置や規模の検証や効率性評価、ブランド戦略などのコンサルティングを行ない、地域社会や企業活動の都市環境計画を支えています。特に共同研究では大手企業や国とのプロジェクトも多数関わっているなど、注目を集めております。
ベクトル総研株式会社
http://vri.co.jp/

インタビューご協力者:末松様
1984年広島大学工学部卒業、東急建設入社。社内留学により米国MBA取得後、技術開発部門で交通シミュレーションを研究。1994年東急総合研究所へ転籍し、群集シミュレーション、防災研究を担当。2005年同所を退職し、ベクトル総研取締役就任。2007年より現職。博士(工学:九州大学)、東京工業大学大学院 特任教授

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