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宇宙ゴミとは? 技術・専門用語解説 | SCOPEdia

「なんか最近、よく耳にする」「なんとなくは知っているけど雰囲気で使っている」「○○と△△ってことば、なにが違うの?」……そんな疑問にお答えする技術・専門用語解説コーナー「SCOPEdia」。今回は宇宙ゴミ(スペースデブリ)について解説します。

「宇宙ゴミ」とは?

スペースデプリとも呼ばれる宇宙ゴミ。

使用済みや故障してしまった人工衛星、切り離したロケットのイチ部分、それらから脱落した部品や塗料片、燃えカスなど、不要になったが軌道上にとどまっている物体のことを指します。

その半分を占めるのが、衛星運用後燃料が残っていたことによって起こる爆発やスペースデブリ同士の衝突により発生した破片です。

「宇宙ゴミ」が注目される理由

近年の宇宙開発の急速な発展により、宇宙における環境破壊が問題になっています。

それは専門家が「一番深刻な宇宙の環境問題であり、今後、民間宇宙旅行が実現しロケットが頻繁に飛ぶようになれば、宇宙はさらに混雑し被害が拡大する可能性もある」と指摘するほどです。

衝突を防止するために軌道上の物体を監視するLeoLabsのシミュレーションによると、軌道上物体の衝突が10%以上の確率で起こるとの予測があり、衝突した場合さらに大量の宇宙ゴミが発生してしまうと危惧されています。

従来は広大な宇宙において物体の衝突が起こることはまれであるとされていましたが、実際、スペースデブリによる衝突はこれまでに250回以上起きていると言われており、宇宙ゴミの衝突を回避するシステムが開発されるも、スペースデブリを減らすための根本的な解決策には至っていません。

デブリ衝突の事例

※画像:宇宙研究開発機構(JAXA)Webサイト「スペースデブリに関してよくある質問」の「デブリの衝突により衛星が破壊された例はありますか?」より引用

日本における宇宙ゴミ回収

宇宙ごみ回収に日本のベンチャー企業が相次ぎ名乗り 宇宙の環境問題を技術で解決
2021年03月16日 07時00分 公開

上記記事のとおり、2021年3月20日に日本の宇宙ベンチャーであるアストロスケールが世界初のデブリ除去のミッションを持ったELSA-dの打ち上げを成功させました。

宇宙ゴミの数

軌道上の物体は、基本的に米国宇宙戦略軍(USSTRATCOM)が監視しており、低軌道上で約10cm以上、静止軌道上で約1m以上の物体はすべてカタログ化されています。

そのカタログによると、2019年までに観測されている軌道上物体は19,538個。1cm以上は50〜70万個、1mm以上は1億個以上と推定されています。

宇宙ゴミの速度

軌道上の物体は浮遊しているわけではなく、速度を持って周回しています。7〜8km/s程度で周回している場合、2つの物体が衝突する際の衝突速度は10〜15km/s。ライフル銃の弾丸のスピードが1km/sであることを考えると、その10倍ものスピードで衝突することになります。

「宇宙ゴミ」回収が実現する未来

宇宙ゴミを回収すること自体は1円にもなりません。

しかしスペース・デブリを回収しないことにはいずれ必ず宇宙開発に支障をきたすことが予想されます。衛星を打ち上げるにも、その衛星自体にも莫大なお金がかかっています。スペース・デブリは人類の宇宙開発にとって無視できない問題となっています。

宇宙空間の平和利用のための方法や法律を検討する国際機関「国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)」でもスペース・デブリについては議題に上がり、深刻な問題であると認識されているのですが、スペース・デブリの除去によって直接的な利益が出るわけではないので誰もお金を出したがらず、各国の宇宙関連機関は具体的な一歩を踏み出せないでいます。

近い将来実現する民間宇宙旅行や宇宙ホテルの建設など様々な次世代に向けた事業が宇宙ゴミの回収に左右されています。

2020年代には民間宇宙の実現も
世界初の宇宙ホテル、2027年の開業目指す

「宇宙ゴミ」をさらに知るために

「宇宙ゴミ」に関連する成長領域・社会課題

アスタミューゼ株式会社では世界80か国の特許、研究開発費、投資等の情報を集積・分析し、「未来を創る2025年の成長領域」と「未来に向けて解決すべき社会課題105」を独自に定義しています。

「宇宙ゴミ」に関連する成長領域と社会課題は以下となります。

成長領域

社会課題

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