5年先の社会を発信するラボ
  • 5年先の社会を発信する未来ラボ
  1. TOP
  2. >
  3. 未来でつながるヒトと企業
  4. >
  5. 海洋プラスチックとは? 技術・専門用語解説 | SCOPEdia
未来でつながるヒトと企業

海洋プラスチックとは? 技術・専門用語解説 | SCOPEdia

「なんか最近、よく耳にする」「なんとなくは知っているけど雰囲気で使っている」「○○と△△ってことば、なにが違うの?」……そんな疑問にお答えする技術・専門用語解説コーナー「SCOPEdia」。今回は海洋プラスチックについて解説します。

「海洋プラスチック」とは?

海洋プラスチックとは、海洋を漂うプラスチックごみです。

その中でも長期間かけて細かくなり、直径5mm以下になったプラスチックをマイクロプラスチックといいます。

マイクロプラスチックは発生源の違いにより、一次マイクロプラスチックと二次マイクロプラスチックに分類されます。

一次マイクロプラスチック(primary microplastics)

歯磨き粉や洗顔料などに含まれるスクラブ剤など製造時点で既に細かくなったプラスチックのこと。プラスチック製品を作る際に使うペレットも含まれる。

二次マイクロプラスチック(secondary microplastics)

ポイ捨てや不法投棄によって海洋に流入したペットボトルやビニール袋などのプラスチックごみが、太陽の紫外線や外的要因によって劣化し細かくなったもの。

「海洋プラスチック」が注目される理由

海洋プラスティックの総量

プラスチックは自然環境においてほとんど分解されないため、海洋中のマイクロプラスチックによる生態系への影響が懸念されています。

プラスチックの大量生産が始まったのは1950年代。2016年までの生産量は合計83億トンにも達します。

また、マイクロプラスチックの発生源は年間推定150万トン、海洋に流入するプラスチックごみの量は年間1,000万トンを超えるといわれています。

しかし観測によって把握可能な海面に浮かぶプラスチックごみの総量は44万トンにすぎず、大部分がどこにどのようにどういった状態で蓄積されているのか不明な状況です。

北極圏や南極大陸でもプラスチックが観測された報告もあり、海洋プラスチックごみは全地球規模で広がっており問題となっています。

海洋生物への影響

海鳥や魚、海洋哺乳類などがプラスチックをエサと間違え飲み込み、消化されず内臓を傷つけたり詰まらせたりして死んでしまうという事例が世界各地の海で報告されています。

また、捨てられた合成樹脂製の漁網に絡まり、生き物が溺死することもあります。海洋放棄されたゴミが海流によってあつまる「太平洋ゴミベルト」では、その46%が流されたり放棄された漁網という報告もあります。

更に、マイクロプラスチックが蓄積された魚介類などを摂取することにより、人間の健康にも影響を及ぼしかねません。

「海洋プラスチック」への対応

世界では海洋プラスチックを減らす取り組みが加速しています。

2018年6月に行われた、G7シャルルボワ・サミットにて、カナダ及び欧州各国が「海洋プラスチック憲章」を承認しました。

日本国内でもプラスチックごみの削減にあたり、2016年の伊勢志摩サミットでも推進したリデュース・リユース・リサイクルの3Rの実施を呼びかけています。

  • リデュース(Reduce)=出すごみの総量を減らすこと
  • リユース(Reuse)=再利用すること
  • リサイクル(Recycle)=再生産に回すこと

2020年に入閣した小泉進次郎環境大臣による、レジ袋やプラスティックスプーンの有料化も、この流れを受けての政策推進です。

「海洋プラスチック」の関連キーワード

生物濃縮

ある種の科学物質が食物連鎖を経て生物体内に濃縮されてゆく現象のこと。

バイオマスプラスチック

再生可能な生物由来の資源を原料にしたプラスチックのこと。

合成ポリマー

プラスチックの原料となる小さな分子(モノマー)を人工的につなぎあわせて構造化した高分子(ポリマー)。合成樹脂・合成ゴム・合成セルロースなどがある。

「海洋プラスチック」をさらに知るために

「海洋プラスチック」に関連する成長領域・社会課題

アスタミューゼ株式会社では世界80か国の特許、研究開発費、投資等の情報を集積・分析し、「未来を創る2025年の成長領域」と「未来に向けて解決すべき社会課題105」を独自に定義しています。

「海洋プラスチック」に関連する成長領域と社会課題は以下となります。

成長領域

社会課題

PAGE TOP