5年先の社会を発信するラボ
  • 5年先の社会を発信する未来ラボ
  1. TOP
  2. >
  3. 未来を創る成長領域
  4. >
  5. 110.ウェアラブルデバイス/ユビキタス機器
未来を創る成長領域

110.ウェアラブルデバイス/ユビキタス機器

市場概要

ユビキタス機器は、ユビキタスネットワーク(いつでも、どこでも、簡単に、ネットワークにつながるという概念)に接続可能な機器一般を指し、身体や衣服に装着可能なウェアラブルデバイスとして、メガネ型やヘッドマウントディスプレイ型、リストウォッチ型、指輪型、ネックレス型、バッジ型、パッチ(肌に貼る)型、ウェア(着衣)型、フットウェア(履物)型などの様々な形態のデバイス類が含まれる。

現在は消費者向けのヘルスケア分野が主流である。数多くのメーカーがGPSや加速度センサ、光学センサを用いて使用者の身体の活動量や心拍をモニタする、健康管理用のリストバンド型のスマートウォッチや活動計を発売している。酸素濃度、睡眠状態、血圧を測定できるものも発売されている。また、靴下型のデバイスは赤ちゃんのモニタに用いられている。取得したデータは、スマートフォン等の端末でチェックできる。高齢者が身に着けたいと思う製品を作ることができれば、高齢者のモニタへの広がりが期待できる。

将来に向かって、ウェアラブルデバイスの産業利用の拡大が見込まれている。ヘルスケア分野の産業利用の例として、臨床グレードの製品が注目されている。規制当局により認定された製品であり、医療専門家の助言や医師の処方箋に基づいて、患者の行動や身体の機能を継続的にモニタして、診療・診断サポート、医薬品の開発・臨床試験のために使用する。生体データの収集のために体内摂取可能なセンサを埋め込まれた錠剤も開発されている。ヘッドマウントディスプレイ型では、VR(仮想現実)でゲーム要素を付加したリハビリなどがある。

製造業では、メガネ型やヘッドマウントディスプレイ型が注目されている。ウェアラブルデバイスを装着した製造ラインの作業者へ作業手順を現実の機器に重ねて示す、技術者が見ている環境をリモートでエキスパートと共有して、エキスパートが注釈などを用いて指示を出すなど、AR(拡張現実)が利用されている。さらに、工場のレイアウトをVR環境でシュミレーションし、関係者とビデオ通話で検討して、リアルタイムで変更することもできる。

他の産業利用の例として、メガネ型の機器を用いた外食産業での新人のトレーニングや現実の風景に再現映像を重ねた体験を楽しめるツアー、名刺型の機器で取得した従業員の行動データによる組織活性化や従業員満足度の向上、ウェアラブルカメラを装着した警備員とボランティアスタッフによる警備の連携など多種多様なサービスが展開されている。

上記でみたように、ウェアラブルデバイス・ユビキタス機器は、生活のあらゆる側面を変えていく可能性があり、第4次産業革命の大きな担い手の一つと考えられている。今後の課題としては、通信速度を保ったままに低消費電力・稼働時間の長期化を達成することがあげられ、エネルギーハーベスティング(人体の歩行動作による振動からの電力の取得など、身の回りの密度の低いエネルギーを電気エネルギーへ変換する技術)や無線給電の応用が進んでいる。

主な技術要素

GPS、加速度センサ、光学センサ、MEMSセンサ、通信モジュール、電源モジュール、無線給電、太陽電池、太陽光発電、振動発電、温度差発電、電子回路、コイルシート、有機エレクトロニクス、ヘッドマウントディスプレー、VR/AR、導電体繊維、音声認識

確かなデータに基づき、
未来を予測する。
Nikkei-astamuse 成⻑領域レポート

NIKKEI astamuse

日本経済新聞社とアスタミューゼがまとめた
有望成長領域136分野のレポート販売中!

日本経済新聞社とアスタミューゼが全世界の論文・特許、国内外の国際会議やシンポジウム、
展示会等の情報、並びに独自ネットワークによる口コミ情報を活用し、
今後10年から20年のスパンで「大きく成長が見込まれる分野」を策定。

日本経済新聞社が関連ニュースなどをまとめ、
現在と近い将来の成長分野を立体的に解説します。

「2分でわかる」成長領域レポート
パンフレット(無料)のダウンロード
レポートご購入のお申し込み
PAGE TOP