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未来を創る成長領域

117.生活IoT・スマートライフ

市場概要

生活IoT・スマートライフは、人の生活データをインターネットで接続された複数の機器やサービスで活用して利便性の向上を図るものである。その中心となるのがスマートハウスであり、家の内外の状態をセンサにより検知して、IoTによって接続された発電システムや家電が、エネルギーや環境情報の可視化、省エネや生活環境の最適化などを行う。スマートハウスのハブとしてはスマートスピーカーが有力視されている。スマートハウスの状態の検知に使用されるセンサは、プロセッサや通信モジュールと一体化して構成されており(ノード)、ノードが相互に接続されて、相互に通信を行ったり、ゲートウェイへデータを送付したり分散処理を行う(センサネットワーク)。人感センサ、照度センサ、加速度センサ、温度センサ、電力センサ、照明センサ、ドアセンサ、ベッドセンサ、窓センサ、ブラインドセンサなど多様なセンサが使用される。

機能は、セキュリティ、エネルギー、利便性と快適性、ヘルスケアなどの分野で発展していくと考えられる。このうち、最も成長が見込まれるのは、日本では「ヘルスケア」であり、世界では「利便性と快適性」である。

「ヘルスケア」では、寝具の下に設置する睡眠計による睡眠状態の記録と睡眠情報の提供、乗るだけで自動的にデータを記録する体重計、食事の写真を撮るだけでメニューに応じた摂取カロリーを推定して記録する食事解析カメラ、スマートフォンと連動して自分の歯磨きを記録・分析できる歯ブラシ、トイレに設置したセンサによる尿の分析による疾患のスクリーニングを含む健康のモニタリングなどが実用化・実証実験段階にある。この分野で注目されているスマートミラーでは、鏡の一部がディスプレイ化して、ニュースや天気予報・株価などを表示できる。さらに、各社により、鏡の前に立つことによる、生体情報の取得・記録、健康状態の可視化や、顔に合わせた化粧のARによる表示などの機能を持つものが発売されている。

ビッグデータに含まれる人体や環境に関する情報と照らし合わせて、室温と利用者の血圧・脈拍などの情報から最適な室温を自動設定したり、病気を事前に察知してヘルスケア情報を届けたりといったAIの利用法も考えられる。スマートハウスの各センサを用いてデータを収集して、遠隔モニタリングや遠隔相談により正確な診断や医療サービスを受けることができるようになれば、医療費の抑制と医療の質の向上にも寄与すると期待されている。

「利便性と快適性」では、照明の色の変化による外出の際の忘れもの通知、朝になると自動的に開くカーテンや、スマートフォンによる外出先からの冷蔵庫内の在庫の確認やお風呂のお湯はりなどがあげられる。帰宅にあわせて、電気とクーラーをオンにして電動窓シャッターを下げると設定しておいて、外出先からまとめて制御するようなこともできる。また、家の外との連携も期待され、日用品の使用量を計測して補充が必要になったときに自動的に再注文するサービス「ダッシュ リプレニッシュメント」のようなサービスが始まっている。将来は冷蔵庫が注文履歴や日常生活の会話などから自動的に顧客の好みを分析して注文するようなことが起こるかもしれない。

「セキュリティ」では、外出先からの、スマートフォンなどによる、電気錠の状態の確認や、高齢者や子供・ペットの様子の確認、など自宅の状態の確認や制御、見守りがあげられる。「エネルギー」では、太陽光発電や燃料電池、ヒートポンプなどの創エネ、リチウムイオン電池などによる蓄エネ、「HEMS (Home Energy Management System)」による自動的な制御などがあげられる。HEMSは、設定した日割り目標値を超えると自動的に家電を制御して、例えば、照明を暗くする、冷房の設定温度を上げるなどの省エネを行うことができる。エネルギーの使用状況の可視化はスマートメーターによって行われる。

本市場は急激な拡大が見込まれている。現在は、異なるメーカーの製品の接続がつながり始めた段階であるが、より多くのサービスの統合されたプラットフォームでの提供が望まれる。

主な技術要素

各種センサ(人感、照度、加速度、温度、電力、照明、生体など)、AIスピーカー、通信モジュール、IoTゲートウェイ、取得データのAi解析、クラウドストレージ、データ可視化ダッシュボード、VR、AR、スマートロック 、ウェアラブル、生活家電等機器の遠隔制御技術、スマートメーター、スマートミラー、など

確かなデータに基づき、
未来を予測する。
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