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未来を創る成長領域

51.GPS・衛星測位システム

市場概要

人は自身の位置を、他者からの相対関係で認識してきた。地図上における位置も山、川、道など特徴的な地形との比較で認識されるものであった。緯度・経度など絶対位置は、天球上の太陽や星の位置を観測し、計算処理の結果をもってはじめて得られるものであった。

1994年、GPS(Global Positioning System)による位置信号が民間に開放されて初めて、自分の位置情報を絶対値として、簡単に取得できるようになった。当初は民生用には軍事用と区別して意図的に精度を落とした信号が配信されていたが、2000年からは高精度の情報信号が利用可能になった。その結果、人工衛星による測位システムであるGNSS(Global Navigation Satellite System:全地球衛星測位システム)は、地殻変動の監視から測地・測量、天気予報、カーナビやケータイによる道案内、ロボットの制御、ネットワークの時刻同期まで幅広く利用され、我々の生活に欠かせないものとなった。

測位衛星技術株式会社は宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協力して、屋内でGNSS信号を利用した位置決定の技術IMES(Indoor MEssaging System)を開発した。今後は医療・介護、デジタルサイネージ、コンテンツ配信など、屋内での位置情報が価値を持つ幅広い用途での応用が期待される。

さらに、2018年11月1日、日本国内では既存のGPSよりも安定して信号を受信できる準天頂衛星システム“みちびき”が4機体制のサービスを開始した。準天頂衛星システムは、常に天頂付近に1機の衛星が見えるように、複数の軌道面にそれぞれ配置された衛星を組合せて利用する衛星群システムである。各衛星は、地球の自転と同じ周期で地球を回るが、その軌道を斜めに傾け、日本の真上を通している。一つ以上の衛星が常に天頂方向にあるため、山やビル等にほぼ影響されないという利点がある。

マゼランシステムズジャパン株式会社は準天頂衛星システム“みちびき”のL6信号を受信して、高精度の測位が可能な受信機の開発を主導。従来品の1/10以下のコストで提供できるようになった。農業、土木・建築現場、自動車、ドローン等の自動運転への応用が研究されている。

今後は、気候変動や防災、資源開発や管理などへの需要が見込まれる。また、地理情報と紐づけられた空間情報であるG空間という概念で、情報通信技術はもとより、ビッグデータ解析や未来予測、さらには、3D・VR(Virtual Reality:仮想現実)・AR(Augmented Reality:拡張現実)など仮想空間技術も駆使したスマートシティ開発や人間行動観察、マーケティングなどへの応用も考えられる。測位衛星システム技術の応用可能性は、今まさに広がりつつあると言える。

主な技術要素

G空間、地理情報、GPS、準天頂、ADAS(Advanced Driving Assistant System:先進運転支援システム)、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)、LBS(Location Based Service:位置情報サービス)、GIS(Geographic Information System:地理情報システム)、防災、資源、食料、農業、漁業、情報通信、ビッグデータ、ビーコン、O2O(Online to Offline)

確かなデータに基づき、
未来を予測する。
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