IoT衣服=スマートアパレルe-skinを展開する東大発スタートアップ「Xenoma(ゼノマ)」と、「アスタミューゼ」が考えるコロナを乗り越える戦略 vol.3
イベント概要
「Beyond COVID-19 新しい世界を創り出す企業のいま Vol.2 」
~IoT衣服=スマートアパレルe-skinを展開する東大発スタートアップ「Xenoma(ゼノマ)」と、「アスタミューゼ」が考えるコロナを乗り越える戦略~
- 開催
- 2020年08月04日
- 場所
- ZOOM Webセミナー
- 時間
- 15:00~16:00
ゲストスピーカー
- 網盛 一郎 氏氏株式会社XenomaCo-Founder & 代表取締役CEO
- 白木陽次氏アスタミューゼ株式会社取締役 CDO(Chief Design Officer)
川瀬:それでは、あと2つほど。お話が面白いので時間が足りないです、あと残り10分くらいです。
次は、インナーの話です。リモートワーク前提という話も出ていましたが、トップとして社員とどう向き合っているのかということをお伺いさせてください。少なくとも、新しい働き方は、企業としては悩みの種であることは間違いないと思います。
網盛:そこを文章化するとかえって誤解を受けやすいので、準備はしてないのですが、シンプルに言うと「リモートでできることは、リモートでやればいいし、できないことは、必ずあるので、そこをみんなで納得して、どうやるか。」だと思います。もともと、スタートアップは、駐在しないフリーランスへ外注で仕事をお願いするという習慣があるので、その環境で慣れている人は多いです。ただ僕らも緊急事態宣言で7割リモートにした時は、実際にコミュニケーションが大変だという実感は、結構多くの人にありました。リモートじゃない方が良いという人も多くいます。
定例の進捗やタスクを割り振って各自がやっていくことは、プログラマーを含め自宅でやりたがるのはあります。ただ実物のモノを扱っているので、一番困るのは、トラブルシューティングや、さぁこれからモノを創ろうという時に、どうしてもリモートだと伝わらないことが多くて、特にそういう業務に強い人間は、スタートアップでもリモートを嫌がっていますね。状況の変化に対応する事にリモートは向かない。逆にタスクが決まっているものはイイですよね。
川瀬:確かに、僕も白木とは重要なサービスの機能だったりデザインのミーティングが多いのですが、そういう打ち合わせは、偶有性だったりセレンディピティであったりを大事にしています。そういう直線的でない打ち合わせは、難しいなぁというのは話してました。
白木:川瀬が言うように、ブレストのなかにある空気感を共有するのは、すごく大事ですよね。僕らはウェブサービスなのでまだできそうだなと思いますが、モノはもっと大変ですよね。ただ10年とか20年とかで解決されるといい課題だなぁと思います。
網盛:僕も味覚とか触覚は技術で伝えられるけど、熱量とか空気感はかなり難しいなと思います。また会話の流れの中で、遮断したりとか、同時に二人話すとか、別の話をしている奴がいるとか、全く関係ない雑談がはじまることは結構大事だなぁと思っています。予定調和ではないものからモノが生まれることが多いというのは改めて実感しています。やっぱりリモートでできないことってたくさんあるなぁと思います。
川瀬:いやぁ、面白いですね。名残惜しいですが、最後の質問です。僕らアスタミューゼは、採用サービスをやっていて、会員の方も聞いていただいているので、採用についてです。先ほど、採用も継続しているとのことで、つい先日まで、人材不足は日本では深刻な問題で、いまは実は短期的に止めているだけだと思います。
網盛:この質問が一番窮していて、大前提として、この問題はコロナだからどうこうってのはないですね。ただあくまで一般的な観点からうちの事情で言うと従業員が41名います。そろそろ、課長さんだったりマネジメントが必要になったり、10人の時の役員ではなく40人の時の役員はやることが変わってきます。僕らはリファラルより人材サービスをよく使う企業ですが、その経験値でいうとデータベースとしてのキャリアではなく、話した時に目線が合うとかモチベーションや目指している方向性とかをどういう立場であっても重視しています。

※網盛CEO
白木:人数規模によって採用はかなり難しいなぁというのは感じます。多くなればなるほどカルチャーフィットは重要な課題になりフィットしないことはリスクになってしまいます。僕も規模が大きくなっていく過程で、そのようなことに直面しました。かなり大きなインパクトがあり、どう持ち直すかは悩みでした。それが最優先事項になりました。
網盛:次にどうしたいとか、どういう方向に進みたいというのは具体的にイメージして、情報発信するようにしてます。それは社内の必要なポジションなどもそのイメージのなかで生まれるわけなので、周りには常に発信していきます。
川瀬:カルチャーフィットは採用の根本的な課題ですね。アスタミューゼのSCOPEでは、その部分を大切にしていて、「技術」と「社会課題」という軸を設けています。世の中を少しでも良くするために、自分の「技術」やスキルで、ある「社会課題」に取り組みたいというヒトと、こういうミッションとビジョンと事業と「技術」を持って「社会課題」を解決し、世界を良くしていく企業の想いが繋がる採用を目指しています。それがカルチャーフィッティングの根本にあって、想いが繋がれば文化も繋がると思っています。
網盛さん、ありがとうございます。1時間あっという間でした。
実は、このセミナーは、セミナーで社長と出会って、重要なクラスで採用されたりとか、企業間同士が繋がって事業連携がはじまったりしています。是非、メールなどで感想を頂戴できれば幸いです。
網盛さん、ありがとうございました。白木さんも、お疲れ様でした。
※Q&Aは、割愛しております。